採用単価を一つにしない
一般に採用単価と言っても、応募一件を得る費用と、一人が稼働する費用は異なります。経営会議では名称と分母を統一します。期間も月ごとにそろえ、前月応募が今月稼働した場合の扱いを決めます。
| 指標 | 計算式 | 見る問題 |
|---|---|---|
| 応募単価 | 媒体費÷応募数 | 原稿・配信効率 |
| 接続単価 | 媒体費÷連絡接続数 | 応募品質・返信 |
| 面接単価 | 採用費÷面接実施数 | 日程・キャンセル |
| 契約単価 | 採用費÷契約数 | 見極め・条件差 |
| 稼働単価 | 採用関連総費用÷稼働開始数 | 準備・案件確定 |
| 30日定着単価 | 採用・教育総費用÷30日継続数 | 採用と定着の総合力 |
採用関連総費用に含めるもの
媒体費だけで比較すると、無料媒体へ長時間対応した工数が見えません。採用担当、現場管理者、経営者、横乗り担当が使った時間を概算でも金額にします。車両準備や研修中の補填が会社負担なら含めます。
- 求人媒体、広告、制作、紹介手数料
- 応募返信、電話、日程調整、面接の人件費
- 契約説明、書類、車両・端末準備の工数
- 横乗り・研修担当の時間と報酬
- 早期離職時の代走、再募集、荷主対応
計算例で見る媒体の違い
例として、媒体Aは20万円で応募20件、30日継続2人。媒体Bは15万円で応募8件、30日継続3人だったとします。応募単価はAが1万円、Bが1万8,750円ですが、広告費だけの30日定着単価はAが10万円、Bが5万円です。応募が安い媒体Aが経営上も優れているとは限りません。
実際にはここへ社内工数と研修費を加えます。少人数では一人の増減で単価が大きく動くため、単月だけで断定せず3か月程度も併記します。
欠員損失と採用速度も見る
採用費を下げるため掲載を止めても、欠車や社長の代走が続けば損失は増えます。募集開始から稼働までの日数、欠員中の売上・粗利減少、代走手当を記録します。高い媒体でも早く適合者が稼働し、欠員損失を抑えられるなら選択肢になります。
安い採用が高くつくケース
条件を良く見せて応募だけ増やす、確認項目を減らして即契約する、教育を省いてすぐ一人稼働させると、短期の単価は下がります。しかし事故、誤配、離職、荷主信用の低下まで含めると高くつく可能性があります。
月次レポートの作り方
媒体ごとに費用と人数を横に並べ、応募から90日まで追跡します。まだ90日を迎えていない集団を低く評価しないよう、対象月を分けます。数字の横には、原稿変更、案件変更、担当変更など条件も残します。
- 媒体別の費用・応募・接続・面接・契約・稼働
- 7日・30日・90日の継続人数
- 応募から稼働までの日数
- 採用・教育工数と欠員損失
- 辞退・離職の主な理由と次月の改善
